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恒星パランとは

古代エジプト人の目線で、宙を眺めてみよう

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地球と天体(太陽系の惑星)と宙に輝く恒星と。
この三者がある形で関わることを“パラン”と言います。
その見方は実にシンプル。

東の地平線(ライジング)
西の地平線(セッティング)
南の子午線(カルミネート)
北の子午線(ナディア)


この4つのポイントに天体と恒星が同時に触れるのが肝。

たとえば地平線が見渡せるような広い場所で、夜空を見上げたとき
東の地平線にシリウス(おおいぬ座)が上昇していたとします(ライジング)。
そのとき、西の地平線には火星があったとする(セッティング)。
このとき火星とシリウスはパランの関係にあります。
「シリウスがライジングのとき、セッティングの火星とパランしている」となります。


恒星パラン、Visual Astrologyの世界的な研究者である
ベルナデッド・ブレイディ氏によると
パランについて書かれた最古の文献は1世紀頃のものだそうです。
プトレマイオス(トレミー)が恒星について書いていますが、いずれも古いです。


しかしパランの元型はさらに古く…
古代エジプト、古代バビロニアにまでさかのぼります。
古代エジプト人やバビロニア人たちは
惑星(天体)だけではなく「全天」を使うAstrologyを研究していたのです。

ちょっと想像してみましょう。
古代エジプトの夜空を。
どれだけくっきりと
どれだけ無数の星々が輝いていたことか。
エジプト人たちは、星たちを神々として見ていました。

星が地平線から上がるとき、
また宙を悠々と移動していた星が
地平線に沈むとき…

地平線はわたしたちの住む地球。
星が地平線に触れるタイミングを古代人は重視したのです。
星が昇るときは神々が宙に還っていく印。
星が沈むときは神々が地上に降りてくる印。

そこに神々の神話を重ね、
意味を深めていったのです。

地上で干ばつが続き大変な事態になったとしても、
洪水になったとしても、
争いが起こったとしても…
どんなときも変わることなく夜毎に星たちは宙に顕れ
夜空を悠々と横切り、また沈み…
夜になるとまた昇る。
永遠に変わることなく、めぐりゆく星たち。
古代の人たちは、夜空に輝く星たちに普遍性を見たのでしょう。
そこに神々を見たのでしょう。
パランは、古代人の目線で星たちとの関わりを考えることができる技法なのです。

この "パラン”という手法を出生図と組み合わせて考えます。

パランが発生するときは

「地球と天体(惑星)と恒星との間に特別な契約が成立するとき」。

恒星のエネルギーは天体に流れ込み、

その天体を通じて放たれます。

肉体を持って地球に生きているわたしたちは

フィジカルなマインドを日々動かしています。

つまり、自意識や心、感情、沁みついている行動パターン等々ですね。

恒星は、フィジカルなマインドを超えたところにある「魂」に影響するエネルギーです。

​恒星が魂に刻印するエネルギー。

それがどんな種類の力を持っていて

どんな風に作用するのか。

その人のどのような意識に強く影響するのか。

それらの理解を深め、出生図と絡めながら総合的に解釈していくのが

恒星パランという手法です。

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